守神と大黒柱と示指?

3.システムが無いと改善できない?

数日後には通達も発行されたので、千葉の第2リペアのグループ長以上が出席する朝会に出席して、今置かれている会社の状況、子会社の状況、そこに勤める皆さん方にやって貰いたいこと、目標はここだと考えている。

今日から細かな点をヒアリングして、改善策のヒントにしていくので面倒だと思わずに協力してもらいたい。

作業環境を良くしようと思ってのことなので…。

と朝会で説明した。

毎日、各工程の人に内容の確認するために降りていく一方で、現品と一緒に追いかけられるシステムや運用になっていないので現品の移動を数えるような原始的なシステムを別途作るしかなかった。

各工程を移動する数を正の字を書いてもらって、数えようと説得した。

正は数字の5だから正正で10になるのが、若い人で意味が分かっても、納得できないようで、数字を書いて消して書いて消したりを繰り返す人もいたり、外人みたいに縦に4本線を書き、横に一本交叉させ、やきとりのように串に4本の線で5を表現している人もいた。

いずれにしても、このやり方で、入荷・検品・入荷入力・診断着手・診断中・部品発注・部品待ち・部品交換待ち。部品交換中・部品交換済・検査待ち・検査中・検査完了・出荷待ち・出荷置き場までの一連の数字を正の字でみんなに書いてもらい、即日入力して工程の動きが見えるように管理した。有償に関しては後日に回して、とにかく無償に関する管理を行うようにした。

工程が入荷から出荷まで通るのに、最短でも3日以上掛かるので、中々数字が見えてこなかった。

だんだん、見えてきたのは、現品が先に完了して出荷待ちになっているのに、システムではクローズされているだけで、出荷待ちなのか、出荷したのかが見えない。

別システムで送り状が印刷されたかどうかで出荷を確認しているような状況。現物の動きにシステムがついて来られない状況だと言える。
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