守神と大黒柱と示指?

7.第2到達点の設定

会社の中では、営業利益の段階として第2リペアがOutput社の中のビジネス展開では相当評価されてきた。

「次は、経常利益でプラスを目指す!と言うのはどうだろうか?」と言う現実的な声に、担当部長が、できるとも、まだ早いとも返事が無いので、経営陣として次の展開が読めずに、ただ流されているだけのように指をくわえて見ている。

Output社の方針は、ワールドワイドで策定されるので、顧客満足度の向上が今後のターゲットになり、それぞれの事業の塊でサーベイしていくので、最大限の協力をして欲しいと今期の最初に言われている。

顧客満足度の目標指数を70%以上に設定しているので、それを獲得するために何をすれば良いのか考えた仕事をしないと顧客満足度を上げることはできない。

第2リペアのグループ長達と泊り込みで顧客満足度調査向上作戦を行うことになったので、参加者などの調整のために、急遽千葉の第2リペアで打ち合わせを行うことになった。

今週の土・日曜日なので2日後に、泊り込み大作戦が行われる。参加者は、Output社80名+αが参加して行われる。

そんな準備の打ち合わせのために、第2リペアにきたOutput社員が見たものは?

大黒柱は見ていないので断定はできないが、Output社からのその後の対応は完全に変わったことを見れば間違いはないのだろう。

社内的にも調査する必要があるので、見た人から直接ヒアリングすると千葉にある第2リペアとOutput社の荻窪オフィスを隔月で定例会を交互に行っていた。

たまたま、その日は緊急の打ち合わせで千葉の第2リペアで行うことになり、午後1時過ぎから複数名で行っていた。

Output社の複数の方は喫煙者なので、1時間に1回は喫煙ルームに行くような打ち合わせ方法で進められている。

喫煙ルームは、別棟の1階の会議室になっているので、そこまで道路を渡って喫煙に来ることになる。

単純な時間計算で行けば、午後2時過ぎに道路を渡って喫煙室に行こうと歩いている時、会社所有のワゴン車がOutput社の方が渡っている道路に到着して、後部座席から何かを下ろしているところだった。

目撃者は「本館の3階から見ていたので角度的にワゴン車の後部席までは見えなかった」。

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