守神と大黒柱と示指?
しかし、「Output社の方はすべて見えたようです」と目撃者。会社所有のワゴン車には子会社の社長、取締役、総務課長の3名が乗っていた。

喫煙に行く時か帰る時かは明確ではないが、Output社の部長さんが、子会社の取締役に緊急でお邪魔していますと声をかけたら、取締役は後で行くからと答えたが最後まで来なかったそうだ。

午後5時過ぎに、打ち合わせが終わったので、Output社を駅まで送るため降りて来た時、子会社の社長、取締役、総務課長の3名がまだ玄関前でガーデニングをやっているところだった。

見ないようにして、早く駅まで送ろうと会社所有のワゴン車の後部座席を見るとガーデニング用の荷物が乗っていたので、大急ぎで一旦荷物を下ろして、Output社の方を送って行った。

車の中で、取締役が着てくれなかったことや緊急で打ち合わせが必要な時に会社の経営者がガーデニングを就業中に行っているというのはいかがなものでしょう?と言われながら、駅まで送っていったそうだ。

その日の直近で、その目撃者はOutput社主催の研修会にも出席し、再度そのことを問い詰められて、答えられないでいたらしい。

以上が、Output社が「ガーデニング事件」として位置付けされた目撃証言。

では、Output社が問題にしているのは、当社がOutput社と契約し、当社が子会社に業務を移管していることは問題無いが、緊張感という観点では当社が子会社の経営陣に緊張感を持たせるような行動指針を持っていないことが問題である。

当社の信用も失墜!

後日、当社常務から謝罪したし、大黒柱としても次の打ち合わせの時に冒頭で謝罪し、改めて緊張感を持って事業にあたると言った。なお、現在取り組んでいる顧客満足度指数が70%に達しない場合にどうなるのか?

Output社の日本法人として、何が原因か分析する時にその話しが出てこないとも限らないとの内容であった。

それからOutput社の見る目はいっそう厳しいもので、日次で納期が滞納するような数字が出ているとこの改善策はどうするのかを確認してくるようになった。

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