守神と大黒柱と示指?
傍に先生がいたので、原因を確認したが、不明だということ。

「今は、痛みがなくなりましたので、また痛くなったらきてください」と言うだけ。

とにかく、点滴をうって静かにしていたら、妻はスヤスヤ寝てしまった。

「もう少し、このまま寝ていて良いですか?」と看護師に確認したら。

「どうぞ、いいですよー!」と言ってくれた。

一眠りした後、元気になったように見えるが、弱弱しい感じのままだ。

妻を連れて家に帰った。

これ以上、ここにいても何もできそうにないので…。

もう良い、このまま帰ろう!

今回の医者とは最初から最後まで噛み合わないままだった。

自分で病気になっていないので、痛みがわからない分、医者の対応が中途半端で歯がゆい。

  * 2・3日後


またも、夜中に妻が同じ症状を訴えてきた。

「寒い~~! 痛~~い!」「何とかしてー!」

また、医療センターに連絡しようとしたら、地を這うような小さな声で「医療センターは嫌だ!」と、妻は他の病院を探してくれという。

そりゃあ、そうだ。

大黒柱は、忘れていた!

原因不明で、点滴だけで帰され、またとんでもなく痛い思いをしているのだから…。

病人に優しい病院を探そう。

妻は、病気知らずの鉄の女だが、大黒柱は妻と違って身体に異常を感じると、直ぐに病院に行くようにしているので、病院の診察券はたくさん持っている。

束になっている診察券の中から、救急指定病院になっている協同病院を選んで、すぐに電話。

担当医に症状を伝えると、すぐに連れてきてくださいと指示された。

前回は、医療センターに行ったが、今回は協同病院に行くことにした。

協同病院は皆の出資金を募って運営されている病院なので、行政関係の病院よりも患者に優しいだろうと選んだのだが、どうだろうか?

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