守神と大黒柱と示指?
前回、お婆さんを車に乗せる時に持病のギックリ腰を痛め、整形外科で痛み止めの注射をうってもらったばかりだ。

大黒柱も有給休暇を使いきり、休みが無いのでギックリ腰をやって、休むわけには行かないので気をつけないと。

手出ししない方が、良いかも知れない。

改めて、お婆さんを見て前回入院した時よりも軽いようだが、明日、土曜日だけど病院に行ってみようと思った。

今回は、無駄に自宅介護をすることも考えずに病院行きが決定された。

実際に手出しできなかった大黒柱でも、自宅介護の大変さは見て知ってしまった。

太っているお婆さんを介護している、痩せている妻。

妻の体形は、ポパイとオリーブのオリーブに似ている。

そのオリーブが、重いお婆さんに紙オムツを穿かせている光景は、女の戦争のようだ!


  * 


土曜日の朝、長女は仕事で、長男も学校に行く予定だ。

大黒柱と妻の二人で病院まで連れて行くのに、お婆さんを車に乗せるのに大騒動。

またしても、家族全員でお婆さんをベットから畳みに降ろして、汚れたベットシートを外してビニール袋に入れてゴミ箱に。

お尻周りを綺麗にしてから老人用のバンツを履かせて、入院することを考えて着替えをさせた。

車まで運ぶ時に、玄関が狭いので、長男と二人でお婆さんを肩車しながら靴を履き替え、それから外に出た。

次に、車に乗せるのが大変なんだけど、足も動かせないので宙吊りの状態で、遠慮しないで運んだら結構うまく言った。

でも、大変さは同じで、何回やっても慣れませんね。

妻は子供達に戸締りや火の元やら細かく注意していた。

何とか大黒柱と妻、お婆さんの三人で車に乗り込んで病院に出発!

病院について、あれだけしか動かないのであれば、病院にある車椅子にのせるのも大変だろうと覚悟してから車を走らせた。

朝、車に乗せた時には前回と同じくらいに、動けなかったと思った。

しかし、病院に近づいてくると喋りも良くなってくるし、動きも若干すばやくなってきて、病院に到着する頃には、車椅子を持ってきたら、自分から乗ることができた。

どう言うことなんだろうと…。

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