守神と大黒柱と示指?

2.お婆さんの緊急入院!

土曜日の病院は、救急外来以外の入口は1箇所だけになる。

それも、警備会社が出入りを管理しているので、代表者がバッチを着用し、申請書を記入してから入ることになっている。

当日の朝は、妻が車椅子を押して中に入り、大黒柱が受付を済ませ、バッチを着け、マスクを着用した。

この時は、ハシカの予防接種を実施していない時代があって、20歳以下の人が入る場合はマスクを着用しないと病院内に立ち入ることが許可されませんでした。

それも、警備会社が確認するので、車の中に予備のマスクを入れて注意するようにしていた。

予防接種済ではありますが、念のために…。

さて、病院の中を内科に行くのに、ロビーのようなところを通ることになるが、省エネのためか電気を消している。

窓が大きかったり、多かったりして、外の光を多く取り入れる構造であれば問題は無いのだが、この病院の構造は、天井が低いので窓は小さく、壁面が少ないので窓を取り付けられない。

そんな、暗い病院に入ると、元気にこの病院から退院できると言うイメージは持てないように思う。

妻と、土曜日に、ここを通る時「暗いね!」の一言は同じだ。

そんな病院でも、土曜日であっても休診日以外は混雑しているようだ。

特に内科は、混雑していてなかなか順番が来ないので、妻と二人でお婆さんを置いて食事をしようと思って受付に行った。

前回入院していたことを伝えて、食事に行こうとしたら順番が来て、診察室に呼ばれてしまった。

前回のカルテも見ての診断だろうが「入院を前提とした検査を行い、その上で検討させてください」とのこと。

また、「検査項目が多いので、たいへんですがよろしくお願いします」と言われた。

確かに検査する項目が多く、車イスに乗せたり、降ろしたり、大黒柱と妻も大変だったが、お婆さんも疲れたことだろう。

たくさんの検査をした結果、先生の説明では「腎盂腎炎という病名です」と言われた。

大黒柱が「前回と症状は似ていても、病名はまるで違うのはどういうことでしょうか?」と質問すると、一生懸命説明してくれましたが、仕切りなおしで治療するということらしい。

腎臓で炎症が起こっているということが解った。

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