守神と大黒柱と示指?

5.大黒柱の回想!

▼仕事の回想

さて、この物語の主人公である大黒柱は、近眼でメガネを掛けた五十六歳のごく普通のサラリーマンだ。

仕事は、目まぐるしく変化するIT業界で、全国的に拠点を持ち、パソコンの修理を行う会社の企画部門に所属して、全国案件の受注や次の新しい事業となるものを探して、立ち上げる仕事をしている。

若い時から、忙しい時は家に帰れないことが多々あり、一般的に会社人間と言われていた人達の仲間だったと思う。

社内のスタッフとして勤務していた時もあり、任せれば困難なことでも、集中的に勉強して大抵のことはこなす力があると自負している。

器用貧乏なのだろう。

最大の問題は、敬語がうまく使えなかったり、ゴマすり的なことができないため、上司からは疎ましく思われているようだ。

さらに、自身過剰な部分もあるので、これ以上の出世はできないだろう。

現在の会社には30年以上勤務して、部長止まりで取締役には就任できずに定年を迎えることになる予定。
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