守神と大黒柱と示指?
第5章・再手術決定!

1.朝の回診で決定!

朝の回診が始まった。

と、言っても形成外科は整形外科と一緒の病室なので、患者数も少なく、すぐに回診が終了する。

きょうの回診は、指先の色を見て、無言でどこかに行ってしまった。

数分後に、もう一人の医者と一緒に戻ってきた。

重い口を開き、指の色が悪く、戻りの静脈がうまく繋がっていないため、うっ血状態になっている。

「もう一度、手術したいんだけど…」と医者が言うのです。

だけど、麻酔注射の痛み、点滴注射の痛み、手術時間の延長による麻酔切れの痛みが蘇ってきて、すぐにOKとは言えない。

「どうしても、再手術しないと駄目ですか?」と大黒柱が言うと、二人の医師が同じように「どうしても再手術しないと、この指は駄目になる」と言われた。

すでに運命は決まっているようで、再手術決定!

「手術時間はどのくらいですか?」と大黒柱。

「1時間くらいで終わりますよ!?」と医者。

「また、延長になることはありますか?」と大黒柱が聞くと、「まず、大丈夫でしょう」との答え。

今度は、信用できるのでしょうか?

どうでも良いけど、たのむから今度こそ麻酔が切れる前に終わることを望みます…。

ナースセンターで、パソコン操作して手術室の予約を入れた。

その結果!

「では、手術は今日の午後2:00から行います」、「紙パンツは、こちらで用意させます」と医者が言う。

昼飯の後で、もう一度手術だ!
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