守神と大黒柱と示指?
第6章・形成外科からの退院!

1.抜糸といた~い退院!

退院当日の朝に抜糸の結果を見て、退院かどうかが決まる。

外来の診察室に行き、先生に抜糸をしてもらった。

傷口がすべて塞がっていなかったので、半分程度で終了し、残りは外来で抜糸していくことになった。

だから、退院と言われないのではと不安になった。

でも、一応退院なので、病院の玄関に止まっているタクシーで家に戻り、車のキーを捜して、妻を乗せて車を運転して病院に引き返した。

入院費の精算をした後、荷物をリュックに詰め込んだり、左手には荷物が持てないので、工夫をして妻と車に積み込んだ。

でも、運転は可能でも何かが指に触れると痛みが電気のようにして走るので、長時間の運転はできそうもない。

実際、運転すると交差点で曲がる時に、ハンドルの周りを見てはいないのだということが分かった。

何故かは、痛い指がワイパーのレバーに当たったり、ハンドルを交差する時にも、ハンドルの側面が傷に触り、「ギャー」とか「ヒー!」とか自分で悲鳴を言いながら運転して帰った。

こんなに痛い思いをするのなら、長女に運転して貰えばよかったなあと、反省をしたが後の祭りだ。

家に着きましたが、家の駐車場に入るためには、バックで入って、急激にハンドルを切らないと中に入れない。

この手で急激なハンドル操作ができるだろうか?

誰も替わりはいないので、怖いのを我慢しながら、必死で定位置に止めた。

妻を下ろすために助手席のドアオープンのボタンを押して、車から妻が出たのを確認した。

自分は運転席側のレバーを手で引いてドアを開け、外に出ようと顔を上げた時、目に付いたのが庭の向こうの棚に置いている緑の物体!
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