惡夢
第2章
季節は冬。風が冷たく、体に刺さる。
凛音の家は学校から徒歩15分程度。近くにはコンビニがある。寒さで赤くなった鼻をすすりながら、少し早歩きで家へ向かった。
「ただいま。」
「おかえり。外寒かったでしょ。」
夕飯の支度中だったのか、台所からおたまを持った母が出てきた。
「今日出かけてくる。」
「今から?どこ行くの。」
「友達の家。親が旅行中らしくて、みんなで泊まりに行く事になったんだ。」
「あらそう。ご飯とか自分たちで作るの?何か持ってく?」
「大丈夫。8時くらいに行くね。」
我ながら嘘が上手い、と凛音は薄ら笑いを浮かべながら2階へ上がっていった。
自分の部屋の鍵をかけると、ベッドの上にカバンを放り投げる。
そして、引き出しから1枚の写真を取り出した。そこには、凛音と倉科が2人で写っていた。凛音は10秒ほどそれを見つめ、目を閉じ、もう一度引き出しに戻した。そして約束の時間、8時まで時間を潰すために再び課題を机に広げるのであった。
凛音の家は学校から徒歩15分程度。近くにはコンビニがある。寒さで赤くなった鼻をすすりながら、少し早歩きで家へ向かった。
「ただいま。」
「おかえり。外寒かったでしょ。」
夕飯の支度中だったのか、台所からおたまを持った母が出てきた。
「今日出かけてくる。」
「今から?どこ行くの。」
「友達の家。親が旅行中らしくて、みんなで泊まりに行く事になったんだ。」
「あらそう。ご飯とか自分たちで作るの?何か持ってく?」
「大丈夫。8時くらいに行くね。」
我ながら嘘が上手い、と凛音は薄ら笑いを浮かべながら2階へ上がっていった。
自分の部屋の鍵をかけると、ベッドの上にカバンを放り投げる。
そして、引き出しから1枚の写真を取り出した。そこには、凛音と倉科が2人で写っていた。凛音は10秒ほどそれを見つめ、目を閉じ、もう一度引き出しに戻した。そして約束の時間、8時まで時間を潰すために再び課題を机に広げるのであった。