分かりやすすぎる新島くん
「まさか図星だったの?」
「……うん、まあ」
「へえ。由乃に彼氏いたとかちょっと意外だわ。なんてメール来たの?」
ここまで来たら仕方ない。
先ほど送られてきたヤツからのメールを冬華に見せた。
「うっわー、なるほどね。
その顔からして、あまりいい別れ方はしなかったの?」
そう言われて、
わたしは中学三年生だったころのことを思い返していた。
____1年ほど前の夏
不良とつるんでいた私ではあったけど、
誤解しないでほしいのが
男とばかり遊んでいた訳では無いということ。
不良と言っても、
わたしは女が結成する暴走族と顔見知りであっただけで、
男をとっかえひっかえするような真似は一切したことはなかった。
そもそも男に興味がなかったということもあるが。
そんな私にも、
男と関わる機会が何度かあった。
先輩らがつるんでいた他校の不良組。
たまにこっちに連れてきて
少しだけ話もしたりした。
そんな中で知り合ったのが、元彼_
立原 光(たちはら こう)だった