分かりやすすぎる新島くん
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チャラい男なんて嫌いなはずだった。
新島の第一印象も最悪で、
絶対分かり合えない人だなんて決めつけて。
だけど、
新島の仕草とか、行動とか、私を見る目…だとか。
いろんな新島を知っていくうちに
惹かれている自分がいた。
肯定なんてしたくなかった。
私はまた、光の時みたいに
同じ間違いを繰り返すのかって
どこかでそう思っていたから。
だけど、
今、どうしようもないくらいに、
そんなのどうでもいいほどに
言葉にして、あなたに伝えたくなった。
「…………え?」
「新島が、好き。好きです」
「……」
新島は、今、どんな顔をしてる?
確認しようと離れようとするのに、
新島が腕を下ろしてくれない。
「……ちょ、無理。いま俺の顔見んな」
「な、なんで」
「いや、別に、顔赤くなってるとか照れてるとか、そういうんじゃねえから。ちげえから」
「……」