❁お前だけしか、好きにならない❁
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時間を忘れて宣伝を続けていると、
「逢坂さんと、向坂くん!休憩入っていいよー!」
クラスの河上くんがわざわざ知らせに来てくれた
「ありがとな、2人とも!2人のお陰で、
お化け屋敷は、長ーい列がずっと続いてるよ」
「そんなに、すごい人が集まってるの?
でも、私達のお陰じゃないと思うし……」
「いや、2人のお陰だよ!だってお客さん達がね、アリスさんが可愛いいから、来ましたとか、王子かっこよかったですとか、いろんな人から聞いたからね」
良かったー、役に立てただけ良かった
「評判悪くなくて良かったね!」
「……ああ」
那月くんに聞くと、そんな返事しか貰えなかった
なんか、イライラしてる?
疲れたのかな?
「那月くん、疲れたの?もう、休憩しよ?」
「……なあ、この後一緒にまわらね?」
「えっ!」
そんなこと言われるなんて考えてなかったから、凄く嬉しかった
琴音とは一緒の時間が取れなくて1人は寂しかったから、どうしようか考えていたところだった
まさか、那月くんと居れるとは思ってなかった
「……誰かと約束してた?」
心配そうに聞いてくれる那月くん
「ううん!一緒にまわろ!」
そう答えると、さっきまでの宣伝とは全然違う笑顔が見れた
那月くんが笑うと、更にかっこよくなる
また、この笑顔見れたらいいなと思った