❁お前だけしか、好きにならない❁
❁❀✿✾那月side❁❀✿✾
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クラスで円陣を組み終えると皆準備に走り出した
俺は逢坂と一緒に宣伝場所へと移動する
宣伝場所へと着くと、文化祭1分前となっていた
隣にいる逢坂は、ウキウキと楽しそうにしていた
文化祭が始まると、逢坂は更にニコニコと笑いながら宣伝する
「1-2、お化け屋敷やってます!来てくださいね!」
俺には出来ない表情
キラキラしてて輝いて見える
すげぇなっていつも思う
「お化け屋敷やってます」
俺にとっては頑張ってる方だけど
多分あまり変わらないと思う
客も、嬉しそうに来てくれるって言うから
大丈夫だろう
チラシが半分くらい減った時、逢坂の元に小さな2人が駆け寄って来ていた
「アリスさん!かわいーね!」
あの、幼稚園生堂々と可愛いと言う
「私?全然可愛くないよ?あっ、怖いの大丈夫?これは、お化け屋敷だから怖いよ」
逢坂は、心配そうに言う
「僕、怖くないもん!僕は菜々花(ななか)を守るんだ!」
そう言うと、菜々花と呼ばれた子を見る
「お名前、何ていうの?」
「僕、晃(ヒカル)って言うんだ。あと、菜々花」
「そっかー、晃くん偉いね。菜々花ちゃんを守ってあげてね!」
「うん!」
「じゃあ、今日は楽しんでね!」
「アリスさん、バイバーイ!」
楽しそうに話しているところを見ていると逢坂は、子供が好きなのだと分かる
まあ、俺も普通に好きだけど、俺はあの
晃君の事を少し嫉妬してしまった
俺、かなり重症なのか……