❁お前だけしか、好きにならない❁
「な、那月くん!お、お待たせしました」
「……ん、久しぶり」
那月くんは、私の方を数秒見て顔を赤くして、顔が見えないように手で覆った
「顔赤いけど大丈夫?」
「……気にしてないで行こ」
そして、手をひいて歩きだした
う、うわっ、て、手繋いでる!
次は私が顔を赤くした
「行きたい所ある?」
そう聞かれて、少しビックリした
「え、えと、うーんと……」
「わたがし、食べよ」
私が悩んでいると那月くんが提案した
わたがしとか、可愛い……
フフッ、意外と子供っぽいんだね
「子供っぽいって思った?わたがし、
うまいよ」
「私もわたがし食べたい!」