❁お前だけしか、好きにならない❁





「な、那月くん!お、お待たせしました」





「……ん、久しぶり」





那月くんは、私の方を数秒見て顔を赤くして、顔が見えないように手で覆った





「顔赤いけど大丈夫?」





「……気にしてないで行こ」





そして、手をひいて歩きだした





う、うわっ、て、手繋いでる!





次は私が顔を赤くした





「行きたい所ある?」





そう聞かれて、少しビックリした





「え、えと、うーんと……」





「わたがし、食べよ」





私が悩んでいると那月くんが提案した





わたがしとか、可愛い……





フフッ、意外と子供っぽいんだね





「子供っぽいって思った?わたがし、
うまいよ」






「私もわたがし食べたい!」




< 145 / 152 >

この作品をシェア

pagetop