❁お前だけしか、好きにならない❁
しーんと静まり返った家に入ると、先に帰ってきているはずの萌南の部屋の前で立ち止まった
トントン
「萌南?」
返事はない
「今度ね、那月くん達と4人で遊ぶの
私、遊びに行ってもいい?」
「勝手にすれば!?いいから早くどっかいってよ!」
「ご、ごめんね!でも、萌南も来ない?」
「行くわけないでしょ!?」
そう言われてしまった
「この前までの仲のいい双子へは、戻れないのかな?」
寂しい……そう思い始めていたのは萌南も、同じはず……