❁お前だけしか、好きにならない❁
そう思いながら琴音の所に向かうと
「萌愛、篠崎くんと知り合いだったの?」
「え?うん、実行委員で昨日知り合ったけど、なんで篠崎くん知ってるの?」
「えっ!?今まで篠崎くん知らなかった?」
「うん、クラス違うし……」
「それ、本気!?」
琴音が凄くビックリしてる
「篠崎くんは、男女構わず優しくてノリいい人で有名だよ?那月くんと同じくらい」
「え?那月くんも、有名なの?」
「うそでしょ?那月くんは、この学校の
王子って言われてるじゃん!」
「知らなかった……」
「萌愛、ある意味凄いね。こんなに学校の事知らない人初めてみた」
「毎日会ってるじゃん」
「そーだけどね、もう!ホント天然は、大変だわ」
私、天然なんて言われたことないから琴音の勘違いだと思う
「じゃあ、萌愛の事も知らない?」
「え?私?私って有名なの?」
「うん、すごくね」
「え!?ホントに?いい事で?悪い事で?」
「もちろん、いい事よ?」
はぁー、良かった
いい事の噂で一安心
「で、どんな噂なの?」
「教えて欲しい?」
「うん!教えて?」
「それはねー、萌愛が可愛すぎるって噂」
「えー!そんなデタラメ流したらダメじゃん!」
「どこがよー、ちゃんと自分の顔を鏡で見た方がいいよ!」
「ちゃんと、自分の顔くらいわかるよ!」
「ホントにー?まあ、萌愛だからしょうがないよね」
呆れ顔の、琴音
絶対、琴音の方が何倍も可愛いのになー
そう思った