❁お前だけしか、好きにならない❁





文化祭が始まる前に、教室で最終確認と、
クラスメイト全員で円陣を組むことになっている




そのため、教室に入ると




「逢坂さん、可愛過ぎる〜」




「マジやばい」




「1位とれるんじゃね?」




と、色々な声が聞こえる




「……逢坂、似合ってる」




そう、後ろから言われた




振り向いて見ると、それは那月くんだった





いきなり、似合ってると那月くんに言われると、照れてしまう私




那月くんも、宣伝用の衣装を着ているらしいんだけど……





「私より、遥かにその衣装似合ってるね!
王子様の衣装なんて」





そう、那月くんは王子様の衣装を着ていた





王子様の衣装がホントに似合う人初めて
見た





つい、じーっと見てしまうかっこよさ




似合いすぎる





「……なに?あんまり見つめないでくれる?
表情には出てないかもしれないけど、
かなり照れるから」




見ていたことがバレてぼっと、赤くなる私の顔





「……俺だって、照れる時は照れる//」





那月くんも、ほんの少し顔が赤くなった気がした





「おーい、全員集まれー!円陣組むぞー」





そう言われ、みんなの所へと移動した





ますます、那月くんが好きになった




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