うちのお姫様はお祓い様。
呼吸が荒くなっているので、とりあえず制服のボタンをはずし、ネクタイを緩める。
触ると体まで熱く、高熱まで出ていた。



「救急車、呼ばないと、、、」



きちんと応急処置はできているはずだし、自分は落ち着いていると思っていた。



「澪、落ち着き。手が震えてんで。」



スマホで救急車を呼ぼうとしたとき、確かに私の手は小刻みに震えていた。
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