うちのお姫様はお祓い様。
「……ふごっ」


「っふふふふふ!」


会長の鼻をつまんでいたせいで、少し豚鼻になってた。
つい、こらえきれずに笑ってしまう。


あの何でも完璧な会長が豚鼻になった、それだけで笑いが止まらなくて、すこしヒーヒー言いながら笑い転げる。



会長はそんな私の笑い声に少し顔をゆがめて、また寝始めた。




笑いが治まって、会長が深く眠ったのを見ていたら私まで眠たくなってしまった。



「ちょっとだけなら…いいかな」



やっぱり人間、睡魔には勝てそうにない。
少しだけ、と思って会長の隣に横になった途端、私は意識を手放した。
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