うちのお姫様はお祓い様。
「もしかしてこれ、うちの家紋?」


「そうじゃ。」



会長の左腕には、紅く小さくうちの家紋が彫られていた。



「それが、お祓い様の婚約者だという証じゃ。
婆さんにも桜さんにもあるだろう?」


「確かに、、、」



お母さんは首の後ろ、お婆ちゃんは左脚のくるぶしにあった。


小さい頃、この模様は何?、と尋ねたところ、お婆ちゃんから「大人になったら澪にも分かるわよ。」と言って教えてくれなかった。



「でもこんなのあったら校則違反になりますよね?歳三さん」


「安心しなさい。見鬼の才がある人にしか見えないから。」


「でもお爺ちゃん、私本当に会長とそんな契りした覚えないです。」


「、、、契りとはな、お祓い様の正体を明かしたあとに接吻をするんじゃよ。」


「「接吻?!」」



『接吻ってキスのことだよね?
もしかして、昨日のやつが契りだったって事?』
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