うちのお姫様はお祓い様。

｢なんじゃ、2人ともした覚えがないのか？｣


｢も、もし、それが事故みたいなものだったとしたら？｣


｢事故でも契りは契りじゃ。
もし、それに逆らうようであれば、、、｣


｢｢あれば？｣｣


｢澪にはこの街を出て行ってもらうしかない。｣


｢、、、お爺ちゃん、やっぱり私、会長とは｢分かりました。｣は？｣



私が街を出て行くと言おうとした瞬間、会長は私の言葉を遮ってきた。




｢僕、安倍さん、、、澪さんの婚約者になります。｣


｢会長、何でそんなこと！｣


｢いいから。｣


｢それじゃあ千里君。これから、澪を頼んだよ｣


｢はい、もちろんです。｣


｢澪、お前はこれから婚約者である千里君を護っていき、きちんと安倍家の後継者を生むんじゃ。｣


｢なんで急にそんなっ、、、？！｣


｢もう決まった事じゃ。
それでは2人とも下がりなさい。｣


｢｢、、、失礼しました。｣｣