うちのお姫様はお祓い様。
そう言って澪は顔を赤くしていた。

それがなんだか新鮮で可愛くて、澪の手を取っていた。



「君、名前はなんて言うの?」


「わ、私?私は、澪。」


「みお、ちゃん、、、。」



澪という名前を舌で転がす度に、なんだか、胸が温かくなって。


一目惚れ、は本当にあるんだと思った。



「あなたの、名前は?」



手を取ってお互い見つめ合ったままいると、澪の方から名前を聞いてきてくれた。



「僕の名前はね、、」



名前を言おうとした瞬間、ずっと俺のことを見ていた澪は急にサッと顔色が青くなって、視線をそらした。



「ど、どうしたの?」



明らかに様子がおかしくなった澪に声をかけた。
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