うちのお姫様はお祓い様。
「、、、そんな冗談やめて。」


「本気だよ。」



また逃げ出そうとする澪の腕をつかむ手に力が入る。



「僕は、君の全部が好きだよ。全部、受け止める。
だから、僕だけのお姫様になってください。」


「、、、っ!」



ついに泣き出してしまった澪を抱きしめ、俺の低い肩に顔を埋める澪の頭をポンポンと撫でてあげる。



「絶対、迎えに来るから。」


「きっと、よ?、、、待ってる。」






そう言って、俺たちはキスをした。
< 201 / 280 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop