うちのお姫様はお祓い様。
「菖蒲、ちゃんと準備できてた?」


「おう!なんも抜かりないで!」



作戦の最終チェックをしていたところに心配そうに私を見つめている柊がいた。



「どうしたのー?柊。」



柊の目線に合うようにしゃがんで頭をなでる。



「澪、絶対危ないことしないでね。
澪は僕たち低級妖怪のお姉ちゃんなんだから。」



そう言って涙目で私に抱き付いてくる。
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