うちのお姫様はお祓い様。
「お楽しみはこれからだよ、安倍。」



そう言うと小林は私の首筋に顔を埋め、手は私の足をなで始めた。


護符を出そうにも手がふさがれていては出せない。


助けを呼ぼうと声を出そうとするが



『声が出ない、、、っ!』



恐怖のせいか、喉が閉まっていてヒュッと息が詰まる音しか出ないのだ。
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