Encore
想い



街を一人歩く。


人も街の全て色褪せて見える。


君に出逢う前の日々に戻っただけなのに。


家に帰りソファーに腰掛ける。




強がりな君の弱さを抱き締めていたかった。





大好きだよ、


ずっと一緒に


笑ってよ、キスしてよ、


もう一度


これが君と僕の最後の恋じゃないの?


馬鹿みたいに僕はそう思っていた。

嘘じゃないよ。





月明かりの漏れる部屋

僕の隣には穏やかな寝顔がある。

君の髪を撫でようと手を伸ばすけど、

空をかいただけ。


夢でさえもう叶わない。


どうして痛いほど切ないんだろう。



どこで僕らの思いはすれ違ったのかな?

僕は君を愛しているのに。



もう終わったことだってわかってるんだ。

それでも君を求めてしまうんだ。

重いかな?














最後の恋を叶えたいなんて馬鹿みたいな願いは言えない。












君はもういない。












もう会えない。












僕だけ置いて一人で逝ってしまった。












気のせいかもしれないけど












”私のことは忘れて、もう泣かないで。逝っちゃダメだよ”




声が聞こえた気がした。












運命じゃないなら二人はどうして出逢ったんだろう。












でも君はもういない。












さようなら、大好きだよ





END
< 1 / 1 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

バカなあいつと恋をする
透瞻苅/著

総文字数/1,621

恋愛(純愛)7ページ

表紙を見る
バカなあいつと恋をする
透瞻苅/著

総文字数/207

恋愛(純愛)1ページ

表紙を見る
バカなあいつとこ
透瞻苅/著

総文字数/1

恋愛(純愛)1ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop