【完】私の甘い彼氏様
「美亜今日具合でも悪いのか?帰る?送ろうか?」
「嫌だ!帰りたくないっ!」
絶対ケーキ食べる!
ケーキ食べるまで帰ってやるもんですかっ!!
「ははっ!分かったからそんな思いっきり首振るな。もげるぞ。」
私の必死の否定に満面の笑みを見せる碧。
かっこいいなぁ。
でも、もげるって…。
「私はそんなに脆くありませーんっ!」
首振っただけで折れたらもうとっくに粉々だよ。
「嘘だ。こんなに細いのに?」
そう言って私の手首を掴む碧。
碧にそんなことされるの始めてで、体がビクッと反応する。
「あっ。ごめん。」
気まずそうに私の手を解放する碧。
その横顔は傷ついているように見えた。
私が、傷つけたんだ。
碧は私にいつも優しくしてくれるのに。