【完】私の甘い彼氏様
「どう思った?」
そんなの聞かないで欲しい。
苦しいに決まってる。
辛いに決まってる。
悲しいに決まってる。
嫌に決まってるっ!
心羽ちゃんと仲良くしないでよっ!
話さないでよっ!
そんな黒い感情ばかりの心を碧に見せるのが嫌だから…
「碧は心羽ちゃんが好きなの…?」
誤魔化すんだ。
嫌なんて…言えない。
だって私は意気地無しだもん。
「そっか…」
私の問いかけには答えないで悲しそうにそう言った碧に私は本当の事を言えない。
そんな顔して笑わないでよ。
過去は変わらない…。
それでも心羽ちゃんと碧が付き合ってたということを信じたくない。