【完】私の甘い彼氏様
はじめてのすれ違い
〔side 美亜〕
「みーあっ!美亜!おーい!」
なんか誰かが呼んでる…。
「美亜、起きなさいっ!」
そんな言葉と共に体が傾く…
「ちょっと早紀っ!美亜ちゃん落ちちゃう」
「美亜は朝弱いの。こんくらいが丁度よ」
それはそうなんですけども…
「おはよう…」
今日は本当に起きたくなかった。
まあ、林間学校中だしそんなこと言ってられないのは分かってるけど…。
昨日…碧に心羽ちゃんと付き合ってたってカミングアウトされて。
過去を変えるなんて出来ないし、誰も悪くない。
でも、今でもあんなに仲良くしてる二人を見たら…。
朝起きるのさえ憂鬱だよ。
いつもだけど…。