【完】私の甘い彼氏様
「お洒落~!!」
店内に流れるBGMは店の雰囲気に合って落ち着いていた。
ところどころにある装飾は額に入った絵画や丸い花瓶にさしてあるお花など、センスが滲み出ている。
レンガでできた暖炉などもある。
私が声に出すのも仕方ないほど素晴らしいカフェだ。
「あちらの席へどうぞ」
店員さんの案内のもとやって来たのは窓辺の席。
外と中とではこんなにも違って感じる。
今まで私もあそこにいたのに変な感じ。
風が吹き抜けて私の髪を揺らした。
「なに頼む~?」
「俺はコーヒーで。」
碧の言葉に私は口に出して驚く。
だって、コーヒーだよ?
「碧それだけっ!」
「美亜はどんだけ食べる気なんだよ」
碧が呆れたように言う。
でもこんなところに来てコーヒーだけってもったいない!!
「私はカフェオレと、ショーとケーキーと、モンブランと、チョコケーキと、マフィンと、クッキー」
「……」
「碧?」
どうしたって言うんだろう?