【完】私の甘い彼氏様
「マジか…。可愛すぎるんだけど、お前…」
そう言いながら赤くなっている碧を見てつられて赤くなる。
「もしかして、私邪魔者っ??じゃー退散しまーす」
颯爽と去っていく心羽ちゃんが私を睨んだのは今度こそ間違いじゃなさそう。
もう心羽ちゃんと仲良くして欲しくない、とか言ったら重いよね。
元カップルだからってそのまま友達として付き合っていくケースは稀じゃないし…。
なにより私の我が儘に碧を付き合わせるのが申し訳ない…。
「美亜?どうかした?」
「いやっ!?ううん。なんでも~」
もうっ!
こんな時でも私は嘘をつけません。