【完】私の甘い彼氏様
するとそんな時、タイミング良く
心羽ちゃんの肩を抱いて教室を出ていく碧の姿…。
なに…あれ…。
仮にも私、彼女だよね?
別れてないし、まだ好きだもん。
なのに…なんで?
私が教室にいること、分かってよ。
そんなの見せられて立ち直れないことくらい、分かってよ。
「…美亜っ?」
私、最近涙腺やられちゃってるな。
もう涙は出し尽くしたと思ってたけど…まだまだ出るんだね。
「屋上、行こっか」
早紀ちゃんが私の手を優しく引いてくれる。