【完】私の甘い彼氏様
「美亜って運動だけは本当に苦手よね~」
そう声をかけてきたのは早紀ちゃん。
「はい……」
私だって運動出来るようになりたくっていろんなスポーツをかじりまくった。
近所の公園で走ったり放課後体育の先生と特訓したり、習ったりした。
でも、どのスポーツもセンスなくて最早先生に飽きられる始末。
なんでだろう?
私、出来るスポーツ鉄棒くらいだよっ!?
「まあいいんじゃない?」
「よくないよ!!」
スポーツ出来ないと体育の時間地獄なんだよ!?
男子と合同の時とか体育祭の時とか、何度からかわれたことか…。
さすがに高校生になってからはないけどね。
「だってそれ以外はほとんどの事出来るでしょ?」
「う~ん…」
まあ、そこまで苦手ってものはスポーツ以外にはない、かな?