【完】私の甘い彼氏様
私の隣に来て私に笑いかける碧に私もつられてにこっと微笑む。
「碧、今日のお弁当の中身は何だと思う~?」
そういって首を傾げて碧を見上げる。
碧のお弁当を作るのは私の日課。
今日は碧の大好きなもの作ってきたから食べてもらうのが楽しみ。
「今日も作ってくれたんだ。ありがと。んーなんだろな…。唐揚げ!」
「正解っ!すごいっ!碧は唐揚げ好きだもんね」
碧に毎日お弁当を作っていれば、好物なんてすぐに分かる。
ほとんどのものを美味しいって食べてくれるけど、やっぱり反応とか、食べっぷりとか…。
「おう!今日も1日頑張れる。いっつもありがとな、美亜」
「うんっ!」
私の頭をポンポンする碧。
この笑顔を見れたら1日頑張れる。
自分で言うのはどうかと思うけど、碧は私の事すごく好きだと思う。
愛されてるな~って思うもん。
碧の愛情受けたい人は私以外にどれだけいるんだろう?
きっと全校生徒が憧れる“碧の彼女”というポジション。
なんかちょっと優越感。