【完】私の甘い彼氏様



「美亜は自分の気持ちに素直になりなさい。したいことをして。周りの事なんて考えないで」




早紀ちゃんに言われて気付いた。


私、他の人のためとか迷惑をかけないためとか言って自分でしたいこと我慢してたんだね。

でも、それもこれも私に勇気がないだけであって、誰が悪いわけでもない。

私が悪いんだ。





「碧に気持ちを伝えたって良いの。今頃とかそういう問題じゃない。気持ちは気持ち」




碧に気持ちを伝えてもいいんだ。


私、心のどこかで今さら伝えたってダメだって思ってた。

でもいいんだ。


本当にいつもいつも早紀ちゃんは私がほしい答えをくれるね。




「やっぱり、誕生日はもらってくれなくてもいいからプレゼント渡して好きって言う。……いいかな?」




これは、私にしては大きな決断。

好きって言うなんて彼女なのに当たり前の事をしなかった私。

最低、最悪。


私だってそう思うよ。

でも、これからは素直になる。

なりたい。



そう思えたのは早紀ちゃんと雛乙ちゃんと……碧のおかげ。


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