【完】私の甘い彼氏様
でも、それもすぐに笑顔に変わって
「おはよ、美亜」
別れる前の碧と同じように返してくれた。
話せるのって、こんなに嬉しい。
笑顔が見れるのってこんなに嬉しい。
名前を呼ばれるだけでこんなにもドキドキする。
好きでいるだけでいい。
なんて言ったけど、もう欲張りになりそうだな…。
と、その時
「碧!おはよー」
教室に入ると同時に碧のもとへ勢いよく走ってきた心羽ちゃん。
心羽ちゃんは視界の端に私を写すと同時になんで?と言わんばかりの顔をする。
でも、怯まない。
ここで怯んだってなにも得しないから。
二人にもらったエールがあるから。
私は大丈夫。