【完】私の甘い彼氏様
私が声をかけたのがそんなに意外だったのか先程同様、目が点になっている碧。
でも、すぐにいつも通りに
「どうしたの?」
優しく問いかけてくれるから私はあなたを嫌いになんてなれないんだ。
嫌いになるどころか今も大好き。
話せるだけでこんなに鼓動だって踊り出すんだから。
「雛乙ちゃんがね、明日の学力調査の勉強会をしたいんだって。碧もどうかな?」
よくよく考えてみれば放課後のお誘いを私からするなんて初めての事だ。
なんて最低な彼女だったの…、私。
でもダメダメっ!
今は前向きに考えないと!
「俺は行きたいけど、逆に行っても良いの?」
碧が聞いてるのは私が気を使っちゃうからって事だよね。
「もちろん!」
私が碧に来て欲しいから!
なんていえたらいいんだけど。
そんなところはまだまだ小心者です…。