【完】私の甘い彼氏様
どうしよう…。
「ダメかな…?」
心羽ちゃんは私にもう一度聞いてくる。
碧だって、心羽ちゃんがいた方がいい…よね?
私が断れるはずもなく
「いい「ごめんね」」
いいよ、と言おうとした時だった。
私の声を違う声が遮った。
それは早紀ちゃんの声だった。
え?早紀ちゃん?
「残念だけど他の人に頼んでくれる?私達、雛乙を見るので手一杯だから」
早紀ちゃんはにっこりとした笑みを顔に張り付けている…。
こっ、怖い…。
「……そっか。じゃあ、また今度一緒にやろうね」
心羽ちゃんが諦めたのか、そう言うと早紀ちゃんは私を廊下に連行した。