【完】私の甘い彼氏様



私がしっかりしないから、きっと怒ってるよね…。




「美亜…」


「ごめんね!早紀ちゃん」




私だって変わろうって思ってる。

こんな小心者な自分は嫌なの。


でも、やっぱりすぐには変われない。





「怒ってるわけじゃなくって、私はね…、そこも美亜のいいところだと思う。だけどさ、自分を押し殺して無理してるのは嫌なんだよ」


「無理なんてしてないよ…」





無理なんて…してない。

勇気を出して言うことの方が私には無理なこと。




「本当にそう?このまま断らないで碧と枝岸心羽と一緒にやって楽しかった?」




私はフルフルと顔を振る。


早紀ちゃんに言われて気がついた。

私だって嫌だって思ってたのに。

碧と心羽ちゃんが一緒にいるところ見たくないっておもってたのに…。


碧と心羽ちゃんが仲良くしてるのを見て楽しいなんて思えるわけがないもの。


だから碧と心羽ちゃんが一緒にいるところを見ることが、無理してるってことになるんだね。




「美亜は無理することになるんだよ。これから。だから、今少しの勇気を出して断ることも大切だよ?」


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