【完】私の甘い彼氏様



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「「おじゃましまーす」」




私と早紀ちゃんと雛乙ちゃん、翔太、玲音くんの声が綺麗にハモる。

勉強会には雛乙ちゃんの要望で翔太も参加することに。


そして、今日の勉強会、碧の家にお邪魔することになりました…。


半ば無理矢理の参加だったのに家まで使わせてもらうなんて、申し訳ない。

でも、碧の家に入るのはこれで最後かな…なんて考えたら今日来れて良かった。


心羽ちゃんはこの家に何回来たのかな…?

私と別れてから何回呼んだ?

中学の頃に何回呼んだ?


こんなことにまで嫉妬しちゃう。

嫉妬する権利なんて私にはないのだけど。




「いつ来ても綺麗だよな」


「まあ、俺の親が綺麗好きだからな」




来なれているだろう玲音くんが碧と一緒に躊躇いなく階段を上り始め、私たちもそれに続く。


碧の部屋だ…緊張する…。


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