【完】私の甘い彼氏様



私は続きを聞ける自信がなくて、碧のお母さんの言葉を遮るように言う。




「ごめんなさい!私碧ともう別れてるんです…」




なんで謝ったのかは分からない。

でも、私にそんな笑顔を向けてくれる碧のお母さんになんだか悪い気持ちになった。




「それは…どうして?」




碧のお母さんは信じられないとでも言いたげな顔をしている。




「もう、愛想つかしちゃった?」




どうやら、私がフッたと思われているみたいだ。




「いいえ、私がフラれたんです」




言葉にすると泣きたくなる。


めに涙をためながら流すまいと碧のお母さんを見る。

< 236 / 387 >

この作品をシェア

pagetop