【完】私の甘い彼氏様



「デートとか、誘ったこともありません。私、最低だったんです。だから、碧に飽きられるのも当然…なんです…」




最後の方は涙声になってしまったけど、碧が悪いわけじゃないってちゃんと伝えた。

全てを話してしまいたかった。




「そうなのね…」



微かに微笑んだ碧のお母さんは少し悲しそう。




「でも美亜ちゃん」


「はい」


「今は碧の事、好きなのよね…?」




碧と同じ笑顔で聞かれると本人に言うみたいで緊張しちゃうけど




「はいっ!とっても」



私は碧が大好きです。



「ありがとう。頑張ってね」



お母さんからのエールは無駄にしません。

< 238 / 387 >

この作品をシェア

pagetop