【完】私の甘い彼氏様
「デートとか、誘ったこともありません。私、最低だったんです。だから、碧に飽きられるのも当然…なんです…」
最後の方は涙声になってしまったけど、碧が悪いわけじゃないってちゃんと伝えた。
全てを話してしまいたかった。
「そうなのね…」
微かに微笑んだ碧のお母さんは少し悲しそう。
「でも美亜ちゃん」
「はい」
「今は碧の事、好きなのよね…?」
碧と同じ笑顔で聞かれると本人に言うみたいで緊張しちゃうけど
「はいっ!とっても」
私は碧が大好きです。
「ありがとう。頑張ってね」
お母さんからのエールは無駄にしません。