【完】私の甘い彼氏様
部屋に戻って学校の話とかわいわい話して解散になった。
碧とも普通に話せた。
明日も挨拶してもいいかな?
したいな。
そんな思いを抱いて碧の家を出た。
「ばいばい!」
「美亜、本当に大丈夫?」
早紀ちゃんが一緒に帰ってくれると言ってくれたけど、玲音くんと一緒に帰れるのに邪魔したくない。
早紀ちゃんは私の過去の事、唯一知っているからこうやって心配してくれる。
「大丈夫だよっ!明日ね」
私は二人と逆方向に歩き出した。
本当は早紀ちゃんと同じ方向だけど、ちょっと遠回りしたい気分。
夜風に当たりながらすっかり暗くなった道を歩く。