【完】私の甘い彼氏様
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中学2年、春。
その頃の私は友達も普通にいて、好きな人もいた。
毎日が充実していて特に不便もなく楽しく暮らしていた。
「高田!」
「橋戸くん!」
私がその頃好きだった人、橋戸巡〈ハシドジュン〉くん。
ちょっと意地悪だったし頭もそれほど良くはなかったけど、かっこ良くて、運動神経抜群。
面白いし、クラスのムードメーカー的存在。
そんな彼を密かに想っていた。
一番仲良しだった友達の佐屋綾女〈サヤアヤメ〉だけ私が橋戸くんを好きなことを知っていた。
綾女とは小さい頃から一緒にいて、今でも唯一連絡を取りあってる。