【完】私の甘い彼氏様
橋戸くんはあのあと家まで送ってくれた。
私は恐れ多くて断ったんだけど
「俺が送りたいから」
って言って聞いてくれなかった。
優しい人だから。
橋戸くんとお話しするのは面白かったからすぐ家に着いちゃったなぁ。
でも、帰り際気味悪く笑った須賀先生の顔が浮かんでなんだか怖くなった。
……嫌な予感がする。
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「…おっ、おはようっ!」
朝から橋戸くんを見つけたので勇気を振り絞って挨拶してみた…。
けど…
「……。」
今までなら普通に返してくれた橋戸くんが無言で私を睨む。
そして、何事もなかったかのように私の横を通り過ぎた。
なんで…?
私昨日なにかした?
橋戸くんに睨まれたのが始めてで驚いていた。
でも、ちょっとして橋戸くんの顔に痣があったのに気がついた。