【完】私の甘い彼氏様
怖いけど、私か逃げてたらいつまでも橋戸くんが暴力を受ける。
私は橋戸くんが好き。
橋戸くんが私のせいで傷つくのなんて嫌だよ。
行かないと………。
“コツコツ”
なるべく足音をたてないように歩いた。
怖い、でもこうなったのは私のせいでもあるんだ。
小心者の私でも好きな人のためだから…。
「須賀先生っ!」
私が教室で先生を呼ぶと驚いた様子の二人。
でもすぐに橋戸くんは私を睨み、須賀先生はニヤつき始めた。
気持ち悪い…。
「どうしたの?俺の美亜。俺に会いに来たのかい?」
そういって近寄ってくる。
会いに来たわけない。
「なんでそんな事をするんですか!橋戸くんを傷つけないでください!!」
もしそれが私のせいだと言うなら私が暴力を受けるべきだ。