【完】私の甘い彼氏様
「ごめんなさいっ!」
こんな事になってしまって。
私が橋戸くんの事を好きなばかりに橋戸くんを傷つけてしまった。
私が近づく度に怒鳴られて殴られて。
私が話しかける度に蹴られて叩かれて。
そんなの理不尽すぎる。
橋戸くんはなにも悪くない。
私が気づくべきだった。
避けられて傷ついて…そんなの自分勝手すぎる。
「私のせいで、ごめんなさいっ!橋戸くんを傷つけてしまって、ごめんなさいっ!」
私、泣くな。
私より辛いのは橋戸くんだよ。
私が泣いたら、だめ。
「高田、顔あげて?」
橋戸くんはそんな私に優しく声をかけた。
私はそれに従い顔をあげる。