【完】私の甘い彼氏様



私と橋戸くんが付き合ってから1週間。

イコール、あの日から1週間。


そんなある日の事だった。



私と橋戸くんが付き合ってから恒例となった手を繋いでの登下校。

今は橋戸くんと下校中。



須賀先生はあのあと、私と橋戸くんに謝罪をした。

もちろん謝罪で済むことではない。

私と橋戸くんの心に大きな傷を植えたんだ。


でも大事にしてしまうと私と橋戸くんも色々大変になってしまうし、なにより須賀先生に会わなければもうなんでも良かった。


だって、橋戸くんがいるから。


うぅぅ…。ドキドキする!

今だにこの手を繋いだ密着状態になれない私。

そんな私を見て橋戸くんはクスクス笑う。




「わっ…笑ったでしょ!」


「だって美亜面白いから…ククッ」




そんな笑われると恥ずかしいよ…。




「俺の部活待ってるの退屈じゃない?」


「ぜーんぜんっ!」




橋戸くんはサッカー部に所属している。

だから帰宅部の私は一緒に下校するにはサッカー部が終わるのを待たなければいけない。


その時間が長いから橋戸くんは心配してくれているんだろう。

確かに二時間も三時間も待たないといけないけど、私にとっては退屈なんかじゃないのに。

< 266 / 387 >

この作品をシェア

pagetop