【完】私の甘い彼氏様



だって、そのあとにこうして橋戸くんと帰れるんだもん…なんて、本人には恥ずかしくて言えないけどね。





「知ってた?3組の西山って俺らのクラスの速水の事好きらしーよ」


「えっ!?そうなの!?あの西山くんがか…。」




西山くんはバスケ部二年のエース的存在で女子からも支持がある。


西山くんを好きって言う話を良く聞くけど、西山くんは速水さんが好きなのか~。

ちょっと意外かな。


硬派なイメージがあるだけに、明るくてお転婆な速水さんが好きと言うのは西山ファンもさぞかし驚くことだろう。





「西山今度コクるって言ってた」


「へぇ~!うまく行くといいね!」





こんな雑談の時間も幸せで幸せで仕方なかった。


この時間が大好きだった。


橋戸くんといれればもうなんでもよかった。





この時間が壊れるなんて考えられるはずもなかったんだ………。

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